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ガンヘッド
■-THE GUNHED BATTALION HAS COMPLETED ITS MISSION-

 2007年2月23日、映画「ガンヘッド」のDVDが発売!

好きな映画は?って聞かれると、「シザーハンズ」やら「ブレードランナー」とかなんとか、言っていますが、本当に好きなのは



「ガンヘッド」なのです。




 1989年、ゴジラの東宝とガンダムのサンライズが共同で作った実写のロボット映画です。

 1/1スケールのガンヘッド(ロボット)が撮影の為に作られて話題になりました。


 なにかと、駄作扱いされながらも、一部、根強いファンに支えられている(と、思う)この映画、その魅力に迫ります!(えー)


 と、いっても、この映画から感じた事を独断と偏見で語っていくわけですがー。


■語られない広大な設定

 この映画、ちょっと説明不足なので、本編を見ただけではストーリーの全容を理解するのは難しい。
 広大なストーリーなんですが、映画はその物語の最後の最後、キリの部分しか語られません。そこがまた、いいと思ったりもするのですが。


ざっと、設定資料を見つつ、ストーリーを


○発端〜世界連邦の樹立

20世紀初頭ー

 資源の枯渇によって緊密さを増した経済体制、レ—ザー・ビーム兵器の実戦配備により無効となった核戦略体系。この二つにより、人類は史上初となる世界連邦を樹立。首都はテキサス州ダラス。

 連邦政府の機能は当時世界に7台あったスーパーコンピューターを連結させて実現させたシステム「タイタン」によって運営される。

おまけ:
 ▽レーザー・ビーム兵器に関しては「木星探査船が持ち帰った隕石の中から、常温超伝導物が発見された為」なんて設定。
 ▽レーザー・ビーム兵器。
 ▽連邦政府といっても国の概念が州に変わった程度で、地域的には内戦も起こっていた、との設定。完璧な連邦政府じゃないってのがイイです。


○ドームプリズン

 連邦政府は地球人口の減少に対する政策として居住ゾーンの指定を行います。
居住ゾーンの指定と、反対に廃棄される都市「ドームプリズン」の指定に対し、各地で局地戦が繰り広げられます。連邦政府はそれに軍事力を投入して対抗。

おまけ:
 ▽大阪がドームプリズンに指定。主人公のブルックリンは大阪生まれ。大阪に住めなくなったのでビバリーヒルズに移住する事に。そこのハイスクール卒業。映画の中で卒業した事を自慢してる。
 ▽ドームプリズンの設定は直接ストーリーには関係ないのですが、登場人物の中にドームプリズンの指定に関するエピソード持った人がいます。登場人物の過去とか、暗い未来の世界が想像できていい設定と思うんだけどな〜。映画にはドの字も出てこない。

○カイロン5誕生

 人口の減少に伴う労働力の不足によって、ロボットの需要が増加。
 2005年、連邦政府の直轄企業「サイボッテック・コーポレーション」は太平洋上の火山島、「8JO」に400階建の「マザー・タワー」を中心としたフルオートメーションのロボット工場を設立します。

 8JOの管理はマザータワー390階に設置された8台目のスーパーコンピュータ「カイロン5」に委ねられる。

 カイロン5は自己プログラミング機能を有し、人間の手を患わせる事無くロボットの改良が可能。島にはごく少数の技術者以外は必要としない。8JOのロボットは世界に送り出される。

おまけ:
 ▽「8JO」アジアから800km離れた火山島。八丈島が元ネタ。10年くらい気がつかず。
 ▽カイロン5は自己プログラミング機能を有し・・・いかにも自我に目覚めそう。
 ▽世界中の家庭、工場、オフィス、軍隊へ送り出されたとあります。
   ロボコーラはオフィスや工場でしょうか?

○宣戦布告

その後、20年は何事も無く経過したが・・・

2025年7月4日ー

 カイロン5が自我に目覚め、突如、人類に宣戦布告を行います。
カイロン5に対しミサイル、レーザーによる攻撃はことごとく失敗に終わる。

おまけ:
 ▽この宣戦布告、これがカイロン5の14年に渡る壮大な計画の始まり。
 ▽ちなみに、「タイタン」の接続と独立していたカイロンが自我に目覚め、世界中のコンピュータを自分の管理下に置いて地球を支配するプログラムを作りあげたという事ですが、これがガンヘッドのストーリーで一番唐突な部分、と思います。


○ロボット大戦勃発

 連邦政府は8JOへの上陸作戦を計画。これが後にロボット大戦と言われる。

 ロボット兵器の開発はすべて8JOが行っていた為、カイロン攻略兵器の開発計画が進められる。「UHED」計画として人間の手によって開発が進められ、その内の主力戦闘型のMBR(Main Battle Robot)が『ガンヘッド』となります。

 8JO上陸作戦
 目標:マザータワー390階 カイロンドーム
 参加部隊:連邦海兵隊(UNITED NATIONS MARINE CORPS)

 シミュレートの結果、生還は不能と判明。無人のガンヘッド大隊のみで作戦を開始。

 人間の手によって開発されたガンヘッドのデータはカイロン5に無く、カイロン5は苦戦を強いられる。ガンヘッド大隊が予想以上の戦果を上げ、その為、続いて700名の強襲上陸兵が参加。

カイロン5はタイタンの回線に侵入しデータを入手すると共に情報の混乱に成功。

ガンヘッド大隊は次々と撃破される。


戦闘開始から373日目


ガンヘッド大隊最後の突撃ー (ここから映画)


 ガンヘッド#507及びガンヘッド#508の2機が389階まで辿り着くも、防衛兵器エアロ・ボットの攻撃により全滅。



そして、勝利を納めたカイロン5は活動を停止させ、沈黙する。


 その後も8JO内の対人兵器、自動防衛機能を恐れ、工作員の侵入作戦等も断念。
8JOを汚染区域として封鎖する。

おまけ:
 ▽この393階の戦闘の様子が映画冒頭の戦闘シーン。
 ▽生還不能とされたのに投入された強襲上陸兵が吹き飛ばされています。
 ▽戦闘の様子、麻宮騎亜の描いたコミック版ガンヘッドでは(映画に比べて)しっかり描いてある。ガンヘッドがちょっと熱血。
 ▽UHED計画はガンヘッドの他に
  サージェントガンヘッド(指揮用) #507、#508、#509の3機のみ。
  ガンヘッド(主力戦闘型)
  レコンヘッド(偵察型)
  キャノンヘッド(火力支援型)
  ディックヘッド(工兵型)
  ウィズヘッド(戦場回収型)
  センサーヘッド(電子戦闘、通信型)
 が開発されたとあります。
 これらによってガンヘッド大隊は編成されています。リメイク(あるのか!?)の時に期待しましょう。(あるのか!?)
 ▽浦沢直樹のプルートを読んで、封鎖されたカイロン5を思い出したり・・・ってどうでもいい話。


▽映画の物語はここから始まります!

○13年後

 2039年ー

 8JOの人気商品であった作業用バイオドロイドが全世界で暴動事件を起こす。
 そのうち、ダラスのハイパー・ニュークリア施設で研究員として働いていた一体が超伝導物質『テキスメキシウム』を奪い、8JOへ戻る。

 テキスメキシウム:
  ロボット大戦後に開発された常温超伝導物質。
  数ミクロンの糸で何ギガワットもの電流が流される。
  特別な冷却装置、安全装置も無しに動作する。
コンピュータチップに使えば桁違いの能力を発揮する。
  全世界に98グラムしか存在せず、世界連邦の管理下に置かれる。

 バイオドロイドを追って8JOにやって来たTAR(テキサス・エア・レンジャース)のニム、カイロン5のコンピュータチップを奪いにきたトレジャーハンターグループ「B-BANGER」はカイロンタワーが乗り込んでいた。

おまけ:
 ▽この時代、コンピューターチップは金以上の価値をもっている。この設定好き。
 ▽上のテキスメキシウムの説明は「ガンヘッドカタログ」より抜粋。映画では、核をしのぐエネルギーと言われている。

○カイロン5の計画

 2025年の宣戦布告の目的は人類にテキスメキシウムを開発させる事にあった。
 カイロン5は20年前にテキスメキシウムの存在を予測し、プログラムに組み込んでいたのである(!)。テキスメキシウムを手に入れたカイロン5はエネルギーの限界から解放され、残り7台のスーパーコンピュータータイタンとの接続を実現して地球を支配する。
 
 B-BANGER、ニムが辿り着いた時、カウントダウンは開始していた。
 22時間後、テキスメキシウムと『パスワード』がそろう事でカイロン5の計画は完了する。  

 さて、どうする?

おまけ:
 ▽ちなみにこの計画、 ガンヘッドのメインコンピューターは予測した1937通りのうちの一つとして当てた。
 ▽「カイロン5は世界を破滅させる」と、映画では言っていますが、今回は設定資料に基づいてタイタンに接続、としておきました。


○映画『ガンヘッド』

 カイロン5の計画の真相を知った、B-BANGER、ニム、島の生存者。
 13年前に突入を行ったガンヘッドを再生させ、400階建てのカイロンタワーを上り、390階、カイロンドームを目指す。
  はたしてカイロン5の計画を阻止する事ができるのか?
  
参考資料
■『ガンヘッド』映画
■『ガンヘッド』パンフレット
■NEW TYPE100% COLLECTION 『ガンヘッド』
■B-CLUB 『ガンヘッドカタログ』
■『ガンヘッド』 麻宮騎亜

 資料と記憶とTBS版の『ガンヘッド』(リアルタイムで録画してたもの。Tさん、ありがと!)見ながら書いていますが、内容についてご指摘等あればよろしくお願いいたします〜。


まだ1項目だけしか書いてない!
by itotani | 2006-10-30 01:41 | その他
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